「菜月チョビ×石崎ひゅーい」 が実現する、進化した音楽劇。
舞台初出演の石崎ひゅーいと菜月チョビ、
劇団鹿殺しのメンバーに加え、現役ロックミュージシャンを
プレイヤーに迎えて作り上げるロックオペラ「彼女の起源」。
劇団鹿殺しならではの俳優による楽隊、
それに加えた初の生バンド演奏、まさに進化した音楽劇。
姉と弟を繋いだのは、
カセットテープに吹き込まれた「たくさんの歌」。
彼女はその日、二階の窓から飛び降りた。
生まれてからずっと父親に監禁されてきたその部屋を出て、
新しい世界が見たかった。
新たな世界と彼女を繋いでくれたのは、隣の部屋に住む弟の存在。
一枚の壁に隔てられながら、
二人は様々なことを教え合い、支え合い、生きていく。
お互いが言葉を直接交わすことはなかったが、
代わりに一本のテープに全てが歌として吹き込まれていた。
まるで往復書簡のように―――これは、彼女と弟、それを取り巻く家族、世界の住人たちの物語である。